本番を想定した入試直前の過去問の使い方

千葉県公立高校入試まであと1ヶ月ほどになりました。
毎年恒例の千葉県公立高校入試予想演習の時期です。

それに関連して、入試直前に本番を想定してどのように過去問に取り組めばよいかをお伝えします。

おもに高校受験を想定して考えた記事ですが、中学受験でも大学受験でも、どの受験生にも基本的な考え方は同じですのでご覧ください。

過去問の使い方として、下記のようなことは他の方も伝えてくれているので、今回は具体的にはお伝えしません。

・本番と同じ制限時間で解く
・時間配分を意識する
・捨てる問題を意識する

では他の人があまり伝えていない、本番を想定した過去問の取り組み方のポイントは何か?

それは「入試本番のリズムを体にたたき込むこと」です。

このポイントをもとに5つに分けて具体的にお伝えしていきます。

1:起きる時間を合わせる

入試当日、何時に起きる予定か、もう決めていますか?

起きる時間を決めるには

・受験する学校に何時までに着けばいいか?
・そのためには電車やバスなどに何時に乗ればいいか?

上記について決める必要があります。

電車やバスが事故などで遅れることもあるので、余裕をもって到着できる時間にすることも考えないといけません。

このように入試当日のことを具体的に考えて、逆算して何時に起きればよいかを決めます。

そして普段、起きている時間よりも入試当日に起きる時間が早いなら、その早い時間に起きることに慣れることが大事です。

早起きに慣れていなくて、入試本番で眠くて実力が発揮できないことになってしまったら大変です。

過去問も入試本番と同じ条件で解いて慣れていきましょう。

2:朝ご飯を食べる時間を合わせる

先ほどの1つ目の起きる時間、家を出る時間から、朝ご飯を食べる時間を決めます。

朝ご飯の時間が早い場合、食べる量によっては入試のときにお腹が減ってしまうこともあります。

・何を食べたらいいか?
・どれくらい食べたらいいか?

調整していく必要があります。

これも入試当日と同じ時間に朝ご飯を食べて、過去問に取り組んで確かめてみてください。

3:入試本番と同じ時間帯に過去問を解くこと

受験する学校の入試が10時~10時50分で国語の場合、同じ時間帯で同じ科目の国語の過去問を解きます。

その後の科目も実際の入試本番と同じ時間帯に解いていきます。

10時からではなく別の好きな時間に過去問を解いたり、国語ではなく別の得意な科目から解いたりしてはダメです。

もし国語が苦手科目だった場合、あまり解けなかったときの気持ちのまま、次の科目の過去問に取り組むことも本番の練習になります。

どうやって気持ちを切り替えるかも大事ですからね。

千葉県公立高校入試のように、1日で入試が終わらなく2日間に分けて実施する入試なら、少なくとも1回は実際に2日間に分けて取り組んでみましょう。

2日間に分けて取り組む場合は、1日目に解いた科目は採点をしないで、2日目の科目を解いて入試本番と同じ状況に合わせてください。

1日目の科目の正解・不正解が気になると思いますが、終わったことは気にしても仕方がないので、2日目に気持ちを切り替える練習になります。

4:休み時間に何をするか

試験と試験のあいだの休み時間についてです。

休み時間も受験する学校によって決まっていますので、休み時間が何分あるかを確認してその時間で何をするか考えて実際にやってみてください。

トイレに行ったり、次の試験科目の最終チェックをしたり、どんなことをするか決めておきましょう。

最終チェックをするならどんな教材やノートを持っていくのかも考えて、試してみることも大事です。

5:昼ご飯を食べる時間を合わせる

午後も入試がある場合は昼ご飯を食べる時間がありますので、入試本番と同じ時間に昼ご飯を食べてみましょう。

入試のときの昼ご飯の時間は短いことが多く、その後すぐに午後の試験が始まります。

昼ご飯を食べたあとは、眠くなりやすいので

・何を食べたらいいか?
・どれくらい食べたらいいか?

実際に本番と同じ状況を経験して、調整していきましょう。

最後に、入試本番のリズムに慣れることとは少し別のことなので番外編として3つ伝えます。

番外編1

入試当日に着る予定の服で過去問を解いてみてください。

制服で受験するなら制服を着て過去問を解いてみることで、より本番のイメージトレーニングができます。

試験会場が寒かったり、暑かったときに温度調整をどうするかも考えておくとよいです。

番外編2

過去問の問題はコピーして解くとよいです。
問題集のまま解くと分厚くて解きにくかったりするので、できるだけ本番と同じ状況にしたほうがいいです。

また、過去問題集に解答用紙が用意されている場合は、実際の大きさに拡大コピーして使いましょう。

何%で拡大コピーすると実際の解答用紙と同じ大きさになります、と書いてあることが多いです。

番外編3

入試本番を想定して今回説明したように過去問を解く場合、1回解いた過去問題でもいいです。

ただ、志望校の出題傾向に合わせた入試予想問題があればそれを解くほうが、初めて見た問題で経験できるので入試本番に一番近いです。

志望校の入試予想問題が発売されているかも確認してみてください。
学習習慣スクールで毎年実施している千葉県公立高校入試予想演習は、千葉県公立高校入試の出題傾向に合わせた入試予想問題演習を入試直前の5週間、5回に分けて実施しています。

予想問題を解く時間帯は、今回の記事のように実際の千葉県公立高校入試と同じ時間帯に合わせています。
最後の2回は2日間に分けて土日で実施しています。

毎回の結果を採点して、ケアレスミスや正解できそうな問題を確実に正解できるように一人ひとりにアドバイスと指導をします。

この過程を5回くり返すことで、最初よりも5教科合計で30点近く点数が上がった生徒もいました。
5~10点上がる子がほとんどです。

入試本番のリズムに慣れつつ、しっかりと得点力を高めていくことが入試直前の時期では大事ですので参考にしてください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>