受験生にとって大事な夏休みがもうすぐですね。
令和3年度の千葉県公立高校入試の平均点が発表されました。
発表された平均点とこの平均点から何がわかるのかお伝えします。
教科毎や5教科合計の平均点を知ることで入試の大まかな難しさがわかります。
また今までの平均点とくらべることで、次の入試が難しくなりそうか予想を立てることもできます。
ただ入試が難しくなるかの予想を立てても実際の勉強にはあまり意味がありません。
私が平均点を知ることの一番の意味として考えていることは、過去問を解いたときの判断基準になることです。
5教科合計点もそうですが同じ教科でも年度によって平均点が高い年度や低い年度があります。
数学の過去問を解いて60点だったとき、その年度の平均点が50点だったのか60点だったのかでそれからの必要な対策が変わってきます。
本格的に過去問を解くのはもう少し後の時期だと思いますが、過去問を解いたときの判断基準として平均点を活用することを覚えておいてください。
これからの夏休みの入試勉強に向けては、平均点だけではなく入試傾向を知ることがとても重要になります。
こちらについてもお伝えしますのでご確認ください。
では令和3年度の平均点について具体的に確認していきましょう。
前期・後期が一本化された初めての入試のため平均点がどうなったのか気になっている方も多いかもしれません。
5教科の平均点は286.2点でした。
令和2年度の前期試験の平均点が261.6点でしたので、くらべると24.6点高くなりました。
過去数年でも高めの平均点となりました。
次に各教科の平均点を確認してみます。
(以下、令和2年度の前期試験の平均点とくらべます)
国語の平均点は52.8点で令和2年度より6.8点高くなりました。
社会の平均点は57.7点で令和2年度より3点低くなりました。
数学の平均点は59.3点で令和2年度より7.9点高くなりました。
理科の平均点は54.6点で令和2年度より5.8点高くなりました。
英語の平均点は61.7点で令和2年度より7.1点高くなりました。
5教科の平均点が高くなっているように、社会以外の4教科の平均点も高くなっています。
一本化での初めての入試のため少し易しめに作成されたかもしれませんので、次の入試も同じだろうと甘く考えてはいけません。
ここからは平均点だけではなくこれからの夏休みの勉強に向けて、入試傾向を知ることの重要性についてお伝えします。
千葉県公立高校入試では、点数の差がつきやすい教科と差がつきにくい教科があるのを知っていますか?
他の受験生に対して、差がつきやすい教科がお子さんの得意教科である場合が一番理想です。
ただ、逆に差がつきやすい教科がお子さんの苦手教科だった場合は、必要な勉強をしっかりと考えないと、この1教科だけの出来で合否が決まってしまうこともあります。
このようにお子さんの学習状況に合った合格戦略を考えることが、これからの入試対策では大事だと考えています。
さきほどお伝えした千葉県公立高校入試で点数の差がつきやすい教科と差がつきにくい教科はほとんど毎年同じ傾向です。